Message from CEO

代表メッセージ

暮らし文化の価値を、未来へ手渡す。

株式会社NOTEは、兵庫県丹波篠山市を拠点に、日本各地に受け継がれてきた暮らし文化を見つめ直し、その価値を未来へ手渡すためのまちづくりに取り組んでいます。

私たちの歩みは、2009年、丹波篠山で一般社団法人ノオトとして始まりました。地域に残る歴史的建築物や町並み、暮らしの記憶を次の時代へつなぎたい。その思いから始まった活動が、現在の株式会社NOTEの原点です。

ここで、まずお伝えしておきたいことがあります。NOTEとNIPPONIAは、同じものではありません。NOTEは、地域の暮らし文化を読み解き、事業として設計し、実装していく会社です。一方でNIPPONIAは、そうしたまちづくりの実践から生まれた活動ブランドであり、多様な地域が共通して目指すビジョンを表すものです。

つまり、NOTEは「編集と実装」を担う主体であり、NIPPONIAはその思想と実践が地域に現れるときの旗印・フラグシップです。

私たちが向き合っているのは、単に古い建物を残すことでも、観光地をつくることでもありません。地域に残る建物、風景、食、祭り、手仕事、人のつながり、そして日々の営みの中に宿る知恵や美意識。そうしたものを、これからの社会に必要とされる価値へと編み直し、事業として実装していくこと。それがNOTEの仕事です。

残すためではなく、巡り続けるために。

2015年に丹波篠山の城下町で始まったNIPPONIAは、地域に点在する歴史的建築物を宿泊施設や店舗として再生し、そこに新しい人の流れ、仕事、関係性を生み出してきました。けれども、私たちが本当に目指しているのは、施設の数を増やすことではありません。地域の暮らし文化が、誇りと経済の源泉として巡り続ける社会をつくることです。

私たちは、あえて「循環」ではなく「巡環」という言葉を大切にしています。

同じものが同じ形で回り続けるのではなく、関わる人が増え、意味が深まり、価値が少しずつ形を変えながら巡っていく。文化が人を育て、人が事業をつくり、事業が利益を生み、その利益がまた文化や地域の挑戦へと還元されていく。その結果として、地域は持続していくのだと思います。

Re:generation for the Future!

私たちが目指すのは、一般的な「再生」という概念を超えた、地域の内在的な力が更新され続ける状態です。それを私たちは、「Re:generation for the Future」と呼んでいます。古いものを元に戻すのではなく、地域の中にある文化や関係性、営みの力が、時代に合わせて姿を変えながら立ち上がり続けること。つまりNOTEの考えるRegenerationとは、地域の文化や関係性、営みの力が時代に応じて姿を変えながら立ち上がり続ける状態をつくることです。

そして私たちは、特定の地域に固執したり、執着したりするのではなく、その地域が持つ未来資本に深くコミットしたいと考えています。地域は常に変化し、時代とともに役割も関係性も移ろっていきます。だからこそ、ある状態を永遠に固定し続けることではなく、その土地に宿る文化、関係性、空間、人の力が、次の時代に向けて価値を生み続けられる状態をつくることが重要だと考えています。

なぜなら、永遠に成長し続ける持続可能性など存在しないからです。

だからこそ、NOTE自身もまた、変わり続けていきます。地域の変化に耳を澄ませ、時代の要請を受け止めながら、私たちの役割や事業のあり方も更新していく。変わらずに大切にするのは、暮らし文化の価値を未来へ手渡すという意志です。その意志を軸にしながら、NOTEはこれからも、地域とともに変化し、学び、実装を重ねていきます。

持続とは、巡環の結果として立ち上がるものだと考えています。

私たちが育てたいのは、地域の未来資本です。

暮らし文化や伝統を「文化資本」として捉えること。住民、事業者、訪れる人、応援する人との信頼や協働を「社会関係資本」として育てること。歴史的建築物や町並み、風景を「空間資本」として活用し創造し続けること。そして、次の時代を担う人材を「人的資本」として育てていくこと。

この4つの未来資本を重ね合わせながら、地域の歴史と暮らしを、次世代に価値を生み続ける事業へと変えていく。それが、私たちNOTEの使命です。

まちづくりは、きれいな言葉だけでは進みません。現場には、資金調達、事業計画、建築、法制度、地域調整、人材不足、運営の課題など、泥臭く向き合わなければならないことが数多くあります。それでも、私たちは地域の可能性を信じています。

私自身、丹波篠山で生まれ、一度は都市部に出て働きました。外に出たからこそ、故郷の価値に気づきました。そして今、全国の地域で同じように、まだ言葉になっていない価値や、眠っている可能性に出会い続けています。

NOTEは、地域を外から変える会社ではありません。地域の内側にある力を信じ、その土地に関わる人たちとともに、未来へ向けた仕組みをつくる会社です。

代表取締役社長 藤原岳史

暮らし文化の価値を、未来へ手渡す。

そのために、私たちはこれからも、地域資源を編集し、未来資本へと実装していきます。そして、100年後の日本に、なつかしくて、あたらしい暮らしの風景を残していきたいと思います。

株式会社NOTE

代表取締役社長

藤原 岳史
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